有限会社 環境科学研究所 
代表取締役 吉井久美子

 

 
①会社のロゴマークについて聞かせてください。
    

ホームページのトップにデザインがあります。様々な出会いは、まるで化学反応のように融合し「新しいアイデア」と「発見」を生み出します。
人と人・人と想い・人と技術・・・それは無限大の可能性を秘めていると私たちは信じています。そのような由来のデザインなのですが、ロゴマークはそのデザインの中から一部を抜粋し、希望を持って歩んでいく姿を表現しました。
 
②社名の意味や由来を教えてください。
私たちが生活を営んでいる中にある様々な問題を解決し、未来を創造する研究開発と商品を生み出していく場所(拠点)となるよう「有限会社環境科学研究所」と名付けました。
 
③御社の理念について聞かせてください。
もともと会社設立当時からテーマを3つ決めていました。
人が生きていくために必要不可欠な「水」「食」「エネルギー」に関する技術です。自由な発想、そして既成概念にとらわれずに創造をし、私たちは仕事を通して社会に貢献していきます。

 
④この土地で起業したのはなぜですか。
もともとは両親が伊丹に移り住み、私の母は当時伊丹でサロン経営をしていました。そのご縁で今の仕事を一緒にすることになった専務とも出会いました。
その後、私も伊丹に住むようになり、子供が3人いましたから子育てと仕事を両立するために、いつでも子供が会社に来られるように学校の近くに会社を持ちました。
伊丹にはとてもご縁がありますね。
 
⑤起業当時の思い出を一つ教えてください。
起業は2001年。
会社設立当初は、磁石の新しい組み方を考案しその技術を使って「水の改質をする装置」を製造販売していました。
その頃は開発というよりは製造販売業だったのですが、専務も私も、ものすごくアイデアが出るタイプでしたから、いつの間にか様々な企業の方が、面白いものを作っている会社だということでここに立ち寄ってくださるようになりました。
「こんな事はできないか」「こういう物をつくってほしい」と言われることが多くて。

殺菌・抗菌・消臭機能や
燃料電池などの
機能性触媒材料


ただその頃はまだ実験器具などが揃っていない時でした。
攪拌器(かくはんき)というものを持ってなかったので、材料を作るときに、その材料をペットボトルに入れて二人でずっと両手に持ち振り続けて(・・と言いながら、ずっとペットボトルを持って振り混ぜるジェスチャー)、お客様がきても「スミマセン」とかいいながらずっと振り続けていたという・・(笑)
とても懐かしく思い出します。
そして、そのことを当時大学の先生に言うと、笑われるかと思ったら「それでいいのですよ!」と言われました。(笑)
ああ、それでいいんだ!と思ったことと、そうやって一生懸命作ってきたなあという事を思い出すことのできる良い思い出です。
 
===さきほどの言葉ですが、「磁石の組みかた」というのはどういうことですか?
磁石の磁力は、磁力線というものが(ふつうは噴水のように二手に分かれますが)磁力線を出したい方向に向けるという組み方・作り方ができました。その磁力を使ってパイプを流れる水を改質するということができました。
それは電気を使わずに、磁力のみで水を改質ができます。
 
===電気を使わない? それってどういうことでしょう?
例えば、携帯のバッテリーがなくなったときのために充電器を持ち歩いたりしますよね。
でもその充電器も、そもそもは充電しておかないといけません。
電気を使わずにというのは、たとえば、その充電器自体に充電の必要はなく、いつでも携帯のバッテリーを十分にするパワーがあるということですね。
 
   

⑥御社の一番の特徴(ほかにはないところがあればぜひ)を教えてください。
とにかく、「やってみたい」「これすごく役に立つよね」と思いついたアイデアを作ってみるということですね。
専務は国文学出身だし、私は音楽出身、お互い化学に精通していたわけではありませんが、だからこそ「できない」と言われていることも、「できるのではないか」という直感を信じ発想を活かして進めていくことです。
今まで登録になった特許も、提出する前には必ず事前に特許事務所に依頼し、同じ特許が無いか調査をしてもらうのですが、同じものはありませんでした。
また、自分たちが知らないことは、たくさんの方が協力していただき進んでくることができました。
知らないからこそアイデアも広がる、大学の先生からも「どうしてこれを混ぜようと思ったのですか?」と尋ねられたのですが、「いやあ、まあ、混ぜてみたら反応がすごく良かったんですよネ・・」みたいな(笑)
先生曰く、例えば論文を読み混ぜても結果が出ないと書いてある、そうすると学者の多くは、できないと書いてあるものは最初から混ぜようとは考えない。
知らないからこそできたのですね、と。
自分たちの発想をもっと深く掘り下げたり、広げていくことを続けていけば、さらに面白いものができていくのだろうと思います。
 
⑦社員(スタッフ)に対しての想いを語ってください。
専務とお手伝いにきてくださる方たちになりますが、とにかくいつも思い通りにさせてもらえているので感謝ばかりです。
例えば案をたくさん言い散らかしても大事なものだけをみんなが拾ってくれています。
あとは、一緒に笑顔でいいものを生み出していきたいと思います。
ここで仕事ができて良かったと誇りに思ってもらえる会社づくりをしていきたいと思います。
 
⑧今後どういうふうなことをやっていきたいですか。
最近取得できた特許があるのですが、それを企業様と共に、応用分野で研究開発が始まります。ひとつの「できた」で満足せずに応用し、喜んで使っていただける物を作り発信していきたいですね。
またそれが環境問題を解決できるものになればと思っています。
これも最近登録された特許の新材料(抗菌・消臭・除菌材)なのですが、この材料や商品を求めておられる場所や国に届けていきたいと思います。
もうひとつは、オリジナルブランドKumiStyle.(クミスタイル)では体と環境にやさしい自然素材を使い、いつまでも美しくいたいという女性のために、材料も厳選して喜んでいただける安心・安全なスキンケア商品を作っていきたいと思います。
 
 

 
⑨コラボレーションしたい業種などあれば教えてください
電池分野ではAIやロボット、電源がそこになくても作動できる医療器具などそういう応用ができたらいいと思いますね。
新材用の分野では製造・開発・販売をされている企業様とコラボをしたいですね。
また化粧品製造販売事業では新商品のご提案やOEMなど人と企業様と新しいものを生み出すということをどんどんやっていきたいと思います。

===大きく分けると、研究開発分野と製造分野とふたつの分野があるということですね。
そうですネ。
 
⑩最後に社長様のウイークポイントを教えてください。
忘れっぽい、おっちょこちょい、涙もろくて天然、そして酔うとなぜか九州弁に。

===出身が九州ですか?
いや、ぜんぜん。私、兵庫県出身なんです。

===え、なんで?(爆笑)
酔っ払うとなぜか九州弁になるという。なぜかわかりませんが、昔から。
まさか九州で生きていた前世が自分の中にいたりして。
 
特許第6481867号 
【殺菌用組成物およびその製造方法】
特許第6467117号
【多孔性触媒、燃料電池用触媒層、電極、膜電極接合体、及び燃料電池、並びに多孔性触媒の製造方法】
特許第5406486号
【金属燃料電池】
特許第5385570号
【酸性電解質を用いた電池】
特許第5385569号
【酸性電解質を用いた電池】
 
●有限会社環境科学研究所
http://kan-k.com/
●素敵な暮らしの発見術 Kumi Style
http://www.kumistyle.net/
 
インタビューを終えてひとこと
友人の紹介で出会ったのはいつだろうと思い出してみたら5年前。
飲み会ではいつも豪快で明るくて・・・のイメージでしたが、今回社長業、お仕事のことをインタビューしていろいろ驚かされました。
すごい発見をされた研究者としての一面を知って、今まで相当気さくに話しかけてましたが、それでよかったものかと(笑)
世界に貢献したい、とおっしゃっていましたが、吉井社長ならいずれそうなる、そう思いました。実際今世界からオファーがあるそうです。すごいな。
いろんな研究が実用化されることを楽しみにしています。